やうゆイズム

「恋愛」と「モテ」と「エロ」に興味津々な人が読むブログ。

小室哲哉さんの引退から「孤独」について考える

globeのFACES PLACESという曲には「1970」「1981」「1984」「1994」「1997」と作曲者である小室哲哉さんのターニングポイントとなった年号が刻まれている。

 

FACES PLACES

FACES PLACES

  • globe
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

そして僕のターニングポイントとなった年号は2004。

僕が母親のCDを聴き漁っている時にCDプレーヤーにスイッチを入れた瞬間、電流が走るような衝撃を受けたのがglobeの「DEPARTURES」であり、これが僕とTKサウンドの出会いだった。

 

DEPARTURES

DEPARTURES

  • globe
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

2000年代半ばに流行ったアーティストと言えば、オレンジレンジや倖田來未、ケツメイシ、大塚愛あたりが挙がるだろう。

しかし10年遅れでglobeと出会った僕は、みんながipodで「上海ハニー」や「キューティーハニー」を聴いてノリノリになっている中、SONYのポータブルCDプレイヤーで「Can't Stop Fall'in in Love」を聴いてマークパンサーのパートを口ずさむ日々を送っていた。

ただのヤバい小学生である。

 

Can't Stop Fallin' in Love

Can't Stop Fallin' in Love

  • globe
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

今回、小室哲哉さんの不倫騒動が話題になった時、真っ先にglobeの「Can't Stop Fall'in in Love」が頭を流れた。

元々小室さんと言えば若い時からプレイボーイとして有名であり、自分の近いコミュニティにいる女性に手を出すタイプの人間なのは知っていたから、今回の報道を見たところで「踊る君を見て恋が始まっちゃったんだな」くらいにしか思わなかったが、会見によって大きく印象が変わった。

 

会見で語られたのは、マスコミが欲しがっていた「不倫に対する謝罪」ではなく、介護と仕事の苦悩と引退であり、2008年の詐欺事件の時に引退しなかった小室さんが、今回引退を決意したのを見て「介護」の壮絶さを悟った。

 

小室さんといえば根っからの音楽バカであり、この人から音楽を取ったらウイイレとファミレスしか残らないくらい、音楽に人生を捧げてきた人である。

そんな人が引退を宣言するのは「死」を意味するようなもので、その選択をせざる負えないくらい、介護と仕事の両立に追い詰められてきたのが分かった。

 

妻のKEIKOさんが脳の高次機能障害を患い普通の大人としてのコミュニケーションが難しくなったことで、自分の悩みを吐き出したところでKEIKOさんには理解してもらえず孤独な思いをしてきたことは容易に想像がつく。

 

普通の不倫は「肉体関係を持つこと」をクローズアップされるが、今回は小室さんが妻じゃない人間に妻と同じ人間関係を望んだことを裁いている。
ただ小室さんを一体誰が裁けるというのか…。

 

辛い時に一番隣にいてほしい人が何らかの事情で、いくら思いを伝えても自分の気持ちを理解できない状態になったら、どれほどの孤独を味わうのだろうか。

「隣にいるのに隣にいない」という絶望感を1人で抱えたまま生きていくのが正解なのか。

介護する側も自分の人生がある中で、一時の救いを求めるのはいけないことなのか。

 

この世には「セオリー通りではなくてもギリギリのバランスで成り立ってるもの」や「綺麗な形ではなく歪な形で成り立ってるもの」が多いはずだ。 

そもそも人間の生業でセオリー通りにいくことなんて数少ない。

イレギュラーなことが発生したらイレギュラーな方法で対応するのは当然のことだ。

人間に白黒はっきりつけることはナンセンスなのに、白黒つけたがる世の中の雰囲気や風潮が色んな物事を窮屈にしていると思う。

 

一昔前に流行ったアーティストを好きになると良いニュースより悪いニュースで話題になるから悲しくなるけど、小室さんの曲が再評価される良いキッカケになれば…と少しでもポジティブな方向に進むことを願っている。

 

CRUISE RECORD 1995-2000

CRUISE RECORD 1995-2000

 

 

罪と音楽

罪と音楽