【ホラー】LINEブロックした女からLINEがきて三度驚いた話

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pairsで一番おいしい思いをしている男は、自分なのでは?と思うぼくだけど、怖い思いをしたことがある。

 

社会人1年目のときの話。

ぼくが絡んだ女の子は、26歳の人だった。

顔はそんなに可愛くないけど、背が高くてグラマラスでエロい。

それに口でするのがめちゃくちゃうまく、生まれてはじめてぼくは口の中で絶頂を迎えることになる。

そんな経緯から、彼女のことをダイソン(仮名)と名付けよう。

2回目の自宅デートの日、ダイソンは突然ぼくにこう言った。

ダイソン「合鍵ちょうだい」

ぼく「!?」

ぼくは初対面の人と初日でスケベするような卑猥な男だけど、合鍵を渡すのは初日スケベよりも遥かにハードルが高いことだった。

 

なんで合鍵が欲しいの?と理由を聞いたところ驚きの答えが返ってきた。

ダイソン「彼女だから」

ぼく「!?!?!?」

何が何だか分からなかった。ぼくは1回も「付き合おう」などと言っていない。

ぼくの貞操観念が10段階で言うなら3くらいの低さなのは認めざる負えないが、ヤるために恋人になることをチラつかせるタイプの人間ではない。

それは卑劣な行動だと思うし、女の子の気持ちを持て遊ぶことになるからだ。

人の好意を弄ぶことは、男女問わずルール違反だと思っている。

だから「付き合おう」や「好き」なんて本命以外で軽々しく言うことはない。

彼女もカジュアルラブを望んでいるタイプだと認識していた。

 

だがそれは誤解だった。

ぼくはとんでもないメンヘラを引いてしまったらしい。

ダイソンは「ヤる=恋人とするもの=ヤったら恋人」という価値観の持ち主だったのである。

そして「恋人=合鍵を持つもの」だと思っていたので、ぼくに合鍵を渡すよう迫ってきたのだった。

 

ぼくは、そもそも付き合っていないこと、うちの合鍵は失くすと7000円近くかかるから自分で管理しておきたい(これは本当の話)から渡せない趣旨の話をした。

だがダイソンにそんな話が通じるわけがない。

彼女は「エッチしたのにー!!!」と号泣し出して、バーサクモードに突入していった。

 

ダイソンの喚きは手強いが、ぼくはメンヘラ女の扱いに慣れている。

メンヘラ女は赤ちゃんと同じ扱いでいい。

泣き止むまで泣かせて、喚き疲れるのを待てばいいのだ。

こういった痴話喧嘩にどちらが正しいなんてものは存在せず、どちらかの気が済むまで待つのが一番消耗しない平和的解決の手段である。

 

メンヘラ女は自分の非を絶対に認めない、むしろ下手な指摘は火に油を注ぐだけ

ぼくがメンヘラとの喧嘩に応じないのは、相手がなんで怒っているのかを忘れさせるためでもある。

メンヘラが目的のために怒るのではなく、怒ることが目的になるまでひたすら待つのが平和的解決におけるポイントだ。

 

ぼくがひたすら聞き役に徹した結果、ダイソンは気が済んだのか合鍵のことなど忘れて「また会ってくれる?」とヒクヒクした声で言ってきた。

「うん、また会おうね」とぼくが返事をするとダイソンは満足気な顔をして、平和的に終戦した。

家の最寄り駅まで送っていきバイバイをした後、ぼくはダイソンのLINEをブロックした。

 

2週間経ったある日。

朝起きてLINEを見てみると、なんとダイソンからLINEが来ているではないか。

───ブロックしたのになぜ?

起き上がりこぼしかよ!と恐怖に戦慄しながらLINEを開いてみると、いくらスクロールしても終わりが見えない絵巻書のような長文が現れた。

内容を要約すると「短い間だったけどありがとう、大切な彼氏でした。でもLINEをブロックするのは社会人としてどうなの?」という趣旨だった。

ぼくは「彼氏になった覚えはないわ!」とそのLINEに返事をせずまたブロックして会社に出社した。

 

お昼休み、同期Aに声をかけられぼくは三度驚いた。

「ねぇ、ダイソンって知ってる?」

───なんで同期Aがダイソンのことを知ってるんだ!?!?!?

ぼくはアプリで出会ってることは公言していても、人名は絶対明かさない。

思考停止していると、同期Aがネタばらしをしてくれた。

 

「合鍵ちょうだい事件」の後、ぼくにブロックされたことに気づいたダイソンはtwitterでネットストーキングを始めた。

そしてぼくのアカウント(ブログ垢とは別・リア友しか知らない鍵垢)を見つけたのである。

鍵がかかっているので、当然ぼくのツイートは見れない。

そこで彼女はぼくのIDで検索してぼくにリプライをした鍵無しのアカウントを探し出した。

そのアカウントが妻子持ち同期Aの奥さんなのである。

ぼくは同期Aと家族ぐるみで仲良くしてもらっていて、同期の奥さんともツイッターでリプライを飛ばし合っていた。

 

ダイソンはぼくとやり取りしている奥さんのアカウントを見つけるなり、DMを飛ばして「やうゆにこのメールを送ってください」と絵巻書のような長文を送りつけたのである。

びっくりした奥さんは旦那である同期Aに相談し、同期Aは同期Bと相談。

同期Bが持っていたLINEのサブアカウントでダイソンに成りすまして絵巻書の長文LINEを送りつけるという複雑なドッキリを仕掛けられたのである。

 

マッチングアプリが生んだ幾重にも重なるミステリーをお分かりいただけただろうか?

ぼくはそれ以降も懲りずにマッチングアプリで出会いまくっているが、すべての出会いプレイヤーはリスクヘッジをちゃんとしてほしい。