ネットから始まる出会いに本気になれない理由

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「出会いのきっかけがネットだと、なんだか本気になれないんだよね」

 

pairsをきっかけに付き合った女の子に言われた言葉だ。

「なんで?」と聞いても彼女はうまく答えられない。

彼女自身、自分のもやもやをうまく口にできていなかったからだ。

 

ぼくもその言葉に対して、どう返していいか最初は思い浮かばなかった。

でも、最近になって分かってきた。

ネットでの出会いには、物語がないのだ。

人は恋人を作るよりも、物語の主人公になりたいのだと思う。

極端な話、角を曲がったらパンを咥えた異性にぶつかって始まる恋愛に憧れてる。

 

だがネットでの出会いは、外見や年収など損得勘定が10割の世界。

だから、ロマンスとは無縁。

ロマンスを感じられなければ、物語も生まれない。

 

ネットでの出会いは安全。でもその安全さが物語を奪っている 

ネットでの出会いは安全だ。

例えば有名なマッチングアプリであるpairsのプロフィールは、顔・年齢・職業・年収・結婚歴など、リアルでは聞きづらいことまで載せる仕組み。

だからリアルでの出会いよりよほど安心感あると思う(回し者じゃないよ)。

「ネットで出会うのは危険」と言う人は未だにたくさんいるが、それは古い意見だと思う。

やりとりの中で、危ない匂いがしたら出会わなければいいだけだし。

そもそもリアルだろうがネットだろうが、やばい人はどこで会っても危ない。

 

だが、その安全さが恋愛を楽しむエッセンスである「物語」を奪っている。

マッチングアプリは効率よく人を選別できるツールだ。 

プロフィール検索は年齢、身長、体型、年収で絞りこめて便利だし、写メも見れる。

誰だって美男美女やお金持ちと仲良くなりたい。

人の欲望に応えてくれる仕組みだから、損得勘定丸出しで異性を探し出せる。

 

だが、損得勘定が強くなればなるほどにロマンスは失われていく。

損得勘定とロマンスは相反する関係なのだ。

ロマンスや運命を感じられなければ、物語を感じることもできない。

 

マッチングアプリによって、人を損得勘定で選別する自分と向き合う機会が増えた

マッチングアプリの強みは、出会う前からお互いのことを知れることだ。

その安全性がネットを通じて出会うのが当たり前な時代と、出会う前から打算的にメリットを考えて出会える環境を作った。

お目当て通りなのが当たり前、だめならバイバイして新しい人を探せばいい。

出会いがお手軽になり、1つ1つの出会いの価値が下がっている面もある。

 

だから、ネットでの出会いに本気になれないのは無理もない。

それに会う前から先行きが分かるような出会いには、虚しさがつきまとう。

予定調和な出会いから始まる恋に、ロマンスを感じるのは難しい。

 

ただ損得勘定が絡めば物語が無くなるのは、リアルでの出会いも変わらないと思う。

損得勘定のない出会いなんてほとんど存在しないし、損得勘定は悪いことでもない。

少なくとも自分にとって、いい影響のある人でなければ付き合いたいとは思わないよね。

 

ネットでの出会いに本気になれないのは、マッチングアプリによって「損得勘定で人を選別している」という事実が浮き彫りになった後ろめたさがあるからだと思う。

そんなに自分は冷たい人間じゃないと否定したいのだ。

また運命的な出会いを諦めないことで、自分が「物語の主人公」になりたいという夢も捨てたくないのだ。

だが「角を曲がったらパンを咥えた異性にぶつかって始まる恋愛」に憧れるような受け身な発想の人よりは、自分から出会うための努力をしている人のほうが魅力的。

そういう人にこそ、恋は突然やってくる。

 

「損得勘定で人を選別している」という事実に向き合えば向き合うほど、ロマンスや物語という情緒的なものに回帰するところに、人間の欲深さを感じる。

 

 

--次回予告

「ロマンスありあまる」